2026年5月5日火曜日

優等生都市”マカオ”


 最後はマカオの訪問記


 マカオについて

 ”金太の大冒険♪”くらいの知識しか

 なかったが、大阪にIRができるので

 カジノのある都市とはどういうものか、

 この目で確かめてみたかった。







 

<マカオのイロハ>

 以前は飛行機/船で行く必要があったが

 2018年に港珠澳大橋が完成

 55km(橋+海底トンネルを含む)の

 海上大橋は世界最大。

 中国本土から車で移動が可能になり、

 珠江デルタの一体化が一気に進んだ。







 カジノで遊ぶ人

 * 中国本土(中国本土):約70〜80%

 * 香港(香港):10〜20%

 * 外国人(その他):数%〜1割未満

 深圳や広東省から日帰り可能で

 ほぼ本土からの客だ。

 マカオは「中国唯一の合法カジノ」

 ということも強みである。


 ラスベガスが IR(統合型リゾート)で

 ショー・ホテルを強化している中、

 マカオの税収はほぼカジノが大半を稼いでいる。


 社会面では、マカオは超優等生。

 なので人口は約70万人。

 高い所得水準を誇り、

 住民一人当たりのGDPは世界トップクラス。

 住民への現金給付や

 医療・教育支援も手厚い。

 一方で、香港と同じく

 土地が極めて限られているため

 住宅価格は高騰し、居住環境には制約がある。


マカオを実際歩いてみると、、🔍


いまは世界遺産となっている

ポルトガル風の街並みには

ヨーロッパ建築やカトリック文化が色濃く残り、

東西文化が融合した景観が残る。








次にカジノエリアに移る。

ホテルから出ている無料巡回バスに乗り、

車窓から見えるカジノの外観は

その奇抜さや豪華さに目を奪われる。 




















マカオ半島地区の

グランド・リスボア・マカオとWin Macao、

タイパ・コタイ地区の

Win palaceとザ・ベネチアン・マカオを

実際に内部を歩いてみた。

















マカオのカジノは入場年齢は21歳以上。

内部は撮影禁止。

天井には無数の監視カメラがある。


多くの中国人が

サイコロゲームの“大小”。

そしてバカラなどに興じていた。


ルーレットやスロットは少数派で、

ほぼダイス🎲かカードゲーム🃏だ。


制服を着たディーラーやスタッフは

清潔感があり、しっかり教育された

洗練された人材なのだろう。

時間になると、規律よく交代して

一列でバックヤードに入っていく。


ただ建物建築に携わるモノ👷としては、

いくら圧巻の豪華さを演出してても

歴史などのストーリー性を感じないので

感動はあまりなかった。


スケールの大きさには驚いた。

その中でもザ・ベネチアン・マカオは

ショッピングモールが巨大すぎて

出口がわかならなくて苦労した。


名だたる高級ブランドが揃っており、

カジノで遊んでいる富裕層の家族は

買い物🛍️を楽しむ。


日本にIR施設(カジノ🎰)ができると

治安悪化を懸念する声も聞こえるが、

マカオを見る限り、そういった心配はなさそうだ。


・高級ホテルからのバスによる直接運行

・庭木の整備まで行き届いた施設

・入り口前にはドアマンやガードマン


パチンコ屋の前でワンカップを飲む

おっさんのような人はまずおらず、

(ガードマンがすぐつまみ出す)

治安を損なう要素はない。


マカオでさえ、カジノは局所的であり、

大阪に数件にカジノができたところで

街全体の風紀を変えるほどの影響が

あるとも思えない。


マカオをみると、

カジノというのは同じ地区に

たくさんあってこそ、

ネオンサインがキラキラと演出感が高まり、

相乗効果でヒトを惹きつけそうだ。


ちなみに日本にできるIRは、

国内客は週に入場できる回数制限や

入場料(6000円)を取ったりと、

マカオのように縦横無尽に

行き来できるカジノとは大きく違うようだ。

(どれだけ内需を創出できるか未知数)


日本が迎える2040年8がけ社会では
カジノからの税収を
意味ある支出に変えていければ、
マカオのような優等生都市になりうる
大きなピース🧩になるかもしれない。


以上が
香港・深圳・マカオの訪問記でした⭐︎


こんどはタイ🇹🇭かシンガポール🇸🇬を
散策してみたい。🧳



2026年5月4日月曜日

爆速成長都市”深圳”


 今回は深圳を紹介。

 








 深圳は広州南側に位置する都市で

 香港から高速鉄道で14分。

 地下鉄でも約40分だ。

 人口は1790万人と言われる巨大都市だ。


 物価が安価なため、

 香港から多くの人が往来し、

 逆に本土からの旅行客も多い。

 
★深圳に入国する人々


 香港・マカオは外国資本による

 行政特区だが、深圳は中国本土。

 まさにネイティブ中国だ。


 Googleやちゃっぴー君は使えない。

 通信もahamoはなんとか使えたが、

 金盾でアクセス制限の可能性もあるので

 ローカル用eSIMをあらかじめ

 データローミングしてから入国した。


 電子決済社会なので

 AlipayのQRコード決済をベースに

 WeChat、DeepSeek、Trip.com

 百度地図などのアプリを使えるように

 あらかじめ準備しておいた。


⭐︎逆に言うと、スマホ決済ができないと

 いろいろ移動や買い物が

 スムーズにいかないほど、

 電子決済が社会に浸透している。


 深圳の情報は意外に少ない。 

 地球の歩き方【香港マカオ深セン2026ー2027】版

 全496ページのうち

 深圳はわずか数ページ。

 買ったがあまり参考にならなかった。。。


 <その他深圳の特徴は以下>

 ①本土なので入国審査は厳しい。

  香港から入国する際、

  羅湖でイミグレを通過するのだが

  外国人は時間がかかる

  ・電子入国カードの提出

  ・入国管理局員のチェック

  (単身入国だったせいか質問された)

  ★通過まで30〜60分必要


 ②地下鉄改札前に必ず検査

  空港にあるようなX線探査装置が

  地下鉄改札にかならずあり、

  係員がチェックしている。


 ③英語はほぼ使えない。

  深圳は観光都市ではなく、

  中国の製造拠点として成長してきたので、

  観光客慣れしていない。

  ローカルなお店やタクシーは

  簡単な英語も通じなかった。


 ④街は先進的で綺麗

  深圳中心部である福田区は

  巨大ビル群が整然と並び、清潔感がある。

  クルマはほぼ電気自動車で

  大半が高級車が占めていた。


 ⑤若者のギグワーク

  歩道を電動バイクがビュンビュン走っている。 

  ウーバー配達員のような若者が

  大量に走り回っている。

  若者が生産的な仕事よりギグワークに

  従事しているのが実態のようだ。

  綺麗な街で働ける人材ごく一部で

  大半の若者は定職ではないように見えた。


 ★実際歩いてみて、、

 地下鉄で香港を出発し、

 羅湖口岸(⁂口岸/こうあん=イミグレ)を通過。

 深圳の地下鉄1号線⇒4号線を乗り継ぎ、

 福田区の「市民中心駅」に向かう。

 
★深圳地下鉄MAP



 深圳は地下鉄が17路線ある

 いずれもここ20年で

 東京に匹敵する地下鉄インフラを作り上げた。

⭐︎行政/民間の開発スピードは

 圧倒的で日本の比ではない。


 福田区は行政と金融の中心地。

 (霞ヶ関や丸の内のような地区)


 










 巨大なビルが整然並び、

 中心には広大な公園⛲️も整備されている。

 その中でも平安金融中心ビルは

 114階で深圳最大の高層ビルだ。

 
★WEB抜粋


 市民中心地区の中央エリアにある

 深圳博物館を観ようと歩いたが、

 とにかく歩道も地下通路も広大すぎて、

 なかなか到着しない。

 
★WEB参照



 博物館に入ると

 平日だからか見学者は少ない印象だ。

 (ちなみに入場無料)






 深圳の歴史を分かりやすく紹介しており、

 昔漁村だったというのも

 文字が読めなくても

 模型で分かるようになっている。


 




 その後、近くのオフィス街で

 サラリーマンに混じって

 中華料理を食べ、

 ”華強北”という世界最大の

 電子問屋街に向かう。

 秋葉原の30倍と言われるだけあって

 たくさんのビルに電気問屋が点在し、

 それぞれに所狭しとお店が延々と並ぶ。






 






 これならどんな電子部品も

 根気よく探せば、あらかた揃い

 小ロットで短期開発が可能だと思えた。

 

⭐︎深圳から

 世界的な企業が次々誕生しているのは

 技術開発を支えるサプライヤーが

 充実していることも忘れてはならない。







 ただ、一般向けの店は、

 売っているものが似ており、

 店員もほぼ延々とスマホを見ている。

 これだけ同じモノを売ってて

 よく商売が成り立つナー🧐

 と感心しつつ、

 自分も中国製AirPods

 モバイルバッテリーを買ってみた。


 ちなみに華強北の屋外エリアでは

 バイクの数がさらにすごい。

 歩道をボーっと歩いていられない、、


 





 次に、先進企業やアパレル関連の多い

 南山区に地下鉄🚇で向かう。


 后海駅で降りて、

 有名企業のビルが立ち並ぶエリアを散策

 
★破綻した不動産会社


 
★有名なゲーム企業


 

 その後、アパレル問屋

 南油服装市場を歩いて目指す。

 (タクシーを使えばよかった、、) 

 
やっと到着


 南油服装市場は

 世界的なアパレル卸売り市場で

 かなり良質の服が安価で売っていると

 聞いたので散策してみる。


 10棟以上ある建物は

 何百ものテナントが入居し、

 女性向けが中心だ。

 しばらく歩いた後に

 エリア地図を発見し、

 ピンポイントで男性服エリアを目指す。

 (103,106,111棟)

 
★地図発見


 
★男性衣服は青施設



 男装エリアを3棟すべて回ったが、

 店舗/品数が多いのは103棟。

 普段、衣服には無頓着だが、

 商品の質感がとても良く、

 2~3着購入。












 ここは深圳のイチバンの魅力スポット

 といっても、過言ではないが、

 バイヤー向けの卸売市場であり、

 外国人向けの一般販売がメインではないので

 マイナーなマーケットのようだ。

(日本での情報はほぼ見当たらない)







 ここまで来て、夕方になりかけて、

 そろそろ香港に戻らなきゃと思って、

 タクシーで地下鉄駅「后海」に向かう。

(歩くにはしんどいし、バスは乗り方は分からず)


 予定では最後に”老街”という

 深圳最大の繁華街を

 散策する予定だったが

 けっこう歩き疲れてしまい、

 今回はあきらめた。


 最後にイミグレにある羅湖に

 羅湖商業城という駅直結の

 物販ビルに立ち寄り、

 1階の飲食店で中華料理を食べた。

 深圳は香港より安価で、しかも美味しい。

 
★薬膳鍋が激旨!



羅湖商業城は偽物なども売っている

面白い施設だ。

 これはちょっと胡散臭いナーと

 いう時計売り場などをみて、

 昔の香港って偽物ROREXとか

 売ってるイメージだったよなー

 とふと懐かしさを感じる。

 

 ★深圳を歩いて感じたこと★

 深圳は外国人に開かれた街ではない。

 地図アプリの百度は中国語で扱いにくいし、

 中国の携帯番号を持ってないと

 使えないサービスも多い。

 外国人の初心者には優しくない街である。


 深圳って、AI・ロボット・無人化技術が

 発達していて、労働力不足を社会実験で

 克服しているような姿を観たかったが、

 若者のギグワークが溢れている状況で

 そういった場面は見当たらなかった。


 しかし、なぜ深圳は爆速で成長できたのかを

 深堀りすると日本は学ぶものがある。

・地理的に香港に近く、資本・経営ノウハウ

 外国技術が取り込みしやすかった 

・華強北の電子問屋街という

 圧倒的数のサプライヤーが

 短時間・小ロット生産を可能にし、

 イノベーションを支えた

・経済特区として、行政がインフラ整備を

 短期間で強力に推し進めた。

・世界的な先端企業を呼び水に

 中国の若者達にとって、

 深圳は“深圳ドリーム”という憧れの対象となり、

 優秀な若者が全土から集まった。


こういった局所的なホットスポットは

日本の8がけ社会の課題を

技術で解決するのに非常に重要である。


日本では製造業が強い東海地方が

ホットスポットの候補に上がるが、

トヨタ関連産業が好調な状況では

保守的なJTCがまだまだ健在なので

わざわざ破壊的なイノベーションは起こりにくい。



深圳観光はちょっと大変だったが、

至れりつくせりの観光都市より、

攻略しにくい街の方が、

また行きたくなる気がした。


最後はマカオ編。

2026年5月2日土曜日

金融都市”香港”

 

先日、香港・マカオ・そして深圳に

単身旅行してきた。








なぜ中国を選んだのか?

それはフラットな視点で中国を

観たかったからだ。


[歴史のおさらい]

香港は、

海と山に囲まれた有限な土地の特性だが、

中国本土との窓口を一手に担い、

人は増加し、資本は世界中から流れ込んだ。

1997年イギリスから中国に返還されてからも

金融都市としての位置づけはアジアNo1だ。


一方、深圳はまったく異なる背景を持つ。

1980年代初頭、深圳はわずか3万人の漁村だった。

鄧小平が経済特区に指定してから、

わずか40年でこの街は人口1,800万人の

巨大都市へと変貌した。

TencentやHuawei、BYD、DJIなど

世界的企業の本社があり、一大製造拠点だ。


そしてマカオ。

16世紀、ポルトガル人が築いた

東洋最古のヨーロッパ植民都市。

1999年に中国へ返還されるまで、

442年間にわたり異文化が

交錯し続ける場所となった。

いまではラスベガスを超える

世界的なカジノの街に成長した。


この3つの都市は隣接しており、

広州の他9都市を含めて

粤港澳大湾区

(Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area)」

-えつこうおうだいわんく-

という巨大経済圏を形勢している。


この3大都市圏に

2040年の日本を考えるヒントがある。

それを間近で観るのが目的だ。


<香港はこんなところ🔍>

香港は2047年まで一国二制度が維持される。


西側諸国の一員だったので、

GoogleなどのGAFAM系アプリや

VISA・マスターもそのまま使える。

ahamoも設定を変えることなく、そのまま使えた😄



香港島には中環(セントラル)を中心とした

金融機関の巨大な高層ビルがあり、

代表的な銀行は【HSBC】だ。



【HSBC】

* 香港最大・最重要の銀行

* 1865年に香港で創業

* 世界中にネットワークを持つグローバル銀行

👉 香港ドル紙幣の発行銀行の一つ

その他、

【Bank of China (Hong Kong)】

* 中国系の巨大銀行

* 香港ドル紙幣の発行銀行の一つ

* 中国本土とのビジネスに強い

👉 中国経済との結びつきが非常に強い


香港の強みは

世界と中国をつなぐ金融ハブであること。

中国との“唯一無二の窓口”だ。

また税制の優位性で

* キャピタルゲイン税:基本なし

* 配当税:低い or なし

* 法人税:低税率

👉富裕層が多く住む街である














地政学上はアジアの中心に位置し、

港湾・航空の一大ハブでもあり、

ライバルはシンガポールだ。


⭐︎実際歩いてみて⭐︎

九龍半島と香港島を電車や船で密接につなげ、

たくさんのヒトが行き来している。









ローカル物販・飲食店・多様な中国料理が

世界の観光客を惹きつける。



















住宅費は半端ない。

平地がほぼなく土地に限りがあるので、

供給数が少ない。

(賃貸40〜60万/月。30平米でも1億超はざら)











なので、香港居住者の約45%のヒトは

公営住宅に住む。

但し、こちらも入居には厳しい条件がある。

(* 所得制限・資産制限あり・香港居住資格)


👉これは東京の住宅問題の参考になる

 富裕層以外にも、そこで働くヒトは

 近くに住む必要があるからだ。【住職近接】


香港の強みは

オバチャンが活躍していること

・飲食店や物販

・パブリックエリアの清掃

どこをみてもオバチャンが活躍している

👉オバちゃんが人的資本の底力だ。








九龍半島側の商業地域

ネイザンロードは

世界中のブランドが並び、華やかだが、

一歩通りを外れるとビルはボロボロで、

ビルから飛び出したエアコン室外機の

結露水がポタポタ歩道に落ちている。









ただ、治安は良く、

深夜でも女性1人で結構歩いている。

警察トラブルもほとんど見かけなかった












日本のように、

四季折々の自然を感じる場所が

近くにないので、買い物/飲食が

人々の楽しみの中心のようだ。

豪華なショッピングモールが

あちこちにある。











有名なビクトリアパークの夜景は

香港の繁栄を幽玄に映し出す。

しかし、昼間に街を歩くと

ごちゃごちゃ感/いろんな匂いが立ち込める。


都市のあちこちは老朽化しているが

香港はそんな清濁は飲み込んで

若いヒトが集まりつづけ、

オバちゃんが元気に働き、

活気に満ちている。






























いまは不動産不況と言われる

中国本土だか、14億人の潜在力は健在だ。

香港はまだまだ発展する。

なぜなら香港には

ヒト・モノ・カネの3要素がすべて揃っている


2040年に8がけ社会を迎える日本が学ぶことは

・大都市圏に公営住宅の大量供給

・オバチャンが店先に元気に立つ社会

・箱庭の再開発ではなく、新旧合わせた

 エリア全体の活気を生み出す調和力

こういったことがヒントになる。


東京が本気で金融国際都市を目指すなら

香港・シンガポールと

互角に戦える税制を整備しないと

アジアの金融中心にはなり得ない。🧐


香港の憂鬱

香港も20年後に大きな節目を迎える。

2047年に一国二制度が終了するのだ。

その後、金融都市として繁栄し続けるのか

中国本土化するのかは不透明だ。

ただ今の繁栄をシンガポールに

明け渡すことはないと思う。


次回は中国本土"深圳"を紹介