2026年9月26日土曜日

ナガサキのサキ― 長崎旅行編 ―【特別編】

 

今回、長崎を初めて訪れた。


福岡と長崎を続けて旅行してみて、

ずいぶん性格が違うことに気づいた。






福岡が、

「これから大きくなっていく都市」

だとすれば、

長崎は、

「これまで積み重ねてきた歴史を、

 これからどう生かしていくのか」

という街に見えた。


長崎という「坂の街」


長崎市の人口は約40万人。

福岡市の約167万人と比べると、

都市の規模はかなり違う。


長崎の街を歩いて最初に感じたのが、

「坂の街」ということだ。

・山が海まで迫っている。

・平地が少ない。

そのため、街が平面的に広がるのではなく、

斜面に沿って住宅や建物が広がっている。

★ホテルからの眺め







坂の街が生み出すもの


坂の上に住宅がある。

坂を下れば商店街や中心市街地がある。

そのため、坂の上の住人は

日常生活の中でも坂を移動することになる。

オランダ坂






歴史が街そのものに残っている


そして長崎の最大の特徴は、

やはり歴史だ。


出島から分かるように

ポルトガル人が来航し、

出島にはオランダ人が滞在した。

中国との交流もあった。

そして、長崎港は海外との交易を支える

重要な港として発展してきた。


つまり長崎は、昔から

「海外と日本をつなぐ街」

だった。


造船の街

もう一つ、

長崎を語るうえで外せないのが造船だ。

長崎を歩いていると、

港と造船の存在感を感じる。







長崎の近代化には、

造船業が大きく関わってきた。

明治以降、近代産業の発展とともに

造船所が整備された。

それは三菱重工の聖地であり、

「防衛産業・艦艇建造」という

重大な国防産業を担ってきた。

「ものをつくる街」

としての長崎の歴史もある。



観光都市としての長崎


一方で、現在の長崎を支える

大きな産業の一つが観光だ。

今回、

・出島

・大浦天主堂

・グラバー園

・スタジアムシティ

・平和公園

・稲佐山

などを訪れた。

★出島






★大浦天主堂






★グラバー園






★平和公園








★稲佐山からの夜景







★トルコライス






★ちりんちりんあいす








単純な「観光地」というより、

長崎という街の歴史そのものが

観光資源になっている。

これが長崎の強みだ。



「歴史」が観光資源


長崎の観光には、いくつかの異なるテーマがある。

・海外との交流の歴史

・キリスト教の歴史

・近代化の歴史

・原爆の歴史。

・そして、港町としての歴史

これだけ違うテーマが

一つの都市に存在している。

これは大きな観光資源だ。


長崎そのものが、

一つの歴史博物館のような街だ。



街の暮らし


観光客として歩いていると、

長崎の街はとても魅力的だ。

しかし、暮らすという視点で見ると、

また違った側面が見えてくる。

坂が多い。

買い物やごみ出しにも坂の移動が必要になる。

自転車で走っているヒトはほぼいない。


観光地としての魅力が高いことと、

住民にとって暮らしやすいことは、

必ずしも同じではない。


住民だけではなく、ゴミ収集や

荷物の配達員など、住民サービスには

この街特有の難しさがあることも

忘れてはならない。


長崎の交通


長崎から博多まで鉄道を利用した。

長崎駅から武雄温泉まで西九州新幹線。

そこから在来線に乗り換えて博多へ向かった。

★西九州新幹線かもめ






西九州新幹線が整備されたことで、

長崎と九州の他地域との移動は

以前より便利になった。

ただ、乗り換え(武雄温泉駅)など課題もある。


また港には韓国からきている大きな船舶の

停留を見かけた。

アジアからのアクセスの良さも大きな武器だ。


★韓国からの船舶







長崎のミライ


長崎の未来には

大きく二つの方向があるように思う。


一つは、

「歴史・観光都市としての長崎」

もう一つは、

「港・造船・産業都市としての長崎」

だ。


これらをどう組み合わせるか。

長崎の未来を考えるポイントになる。


観光客が増えても、

そこで暮らす人が減り続ければ、

街を維持することは難しくなる。


だからこそ、

長崎で暮らす人を減らさないこと。

が重要になる。


長崎スタジアムシティ

新しい人の流れを生み出す場所になっている。

歴史的な観光地だけではなく、

駅周辺も含め、「新しい長崎」

をつくろうという流れを感じた。

そこには若者の雇用も生まれ、

地元サポーターという磁力にもつながる。


★スタジアムシティ












★スタジアム内部







福岡とは違う「強さ」


福岡は、人が集まることで、

これからさらに大きくなっていく街。


一方の長崎は、

これまで積み重ねてきた歴史

そのものが価値になっている街。

・福岡には「人」。

・長崎には「歴史」。

そして両方に「アジアとの近さ」がある。


「ナガサキのサキ」は、

 どこへ向かうのか。


人口が減っても、

歴史の価値は減らない。

人が減っても、

街の魅力を失わない方法はある。

それは面白い都市であり続けること。


長崎は「過去の街」ではない。

むしろ、

「過去を資産にして、次の時代をつくる街」

になりうる。


これが、「ナガサキのサキ」に繋がる

羅針盤になると感じた。


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