2026年9月26日土曜日

AI時代の生きるチカラ

─問題は「奪われるか」ではなく

 「どこに配分するか」だ


AIの性能が、ものすごい勢いで向上している。

しかもコストはどんどん下がっている。


文章を書く。資料を作る。

市場を分析する。プログラムを書く。


こうした知的労働の一部は

加速度的にAIに置き換わっていくだろう。


すると、

「大変だ!AIに仕事を奪われる!」という

話になりがちだ。


自分は、少し違う見方をしている。🧐

今回はこれを深堀りしてみる。


人間の労働総量は、

かなり予測できる


AI時代を考えるうえで、

まず注目したいのは「人間が働ける総量」だ。


人口動態は、かなり精度よく予測できる。


20年後に何人が働く世代にいるか。

えんやす村でいえば、

2040年には100人が80人になる。


問題は、AIが仕事を奪うかどうかではない。


限られた人間の労働力を、どこに配分するか。

これが本質だ。


村人80人が全員パソコンの前に座ったら?


村人80人のうち、70人がパソコンの前で

AIを使いながら株の分析や動画制作を

していたらどうなるか。


一方で——

食料を作る人。電気を作る人。

家を建てる人。介護をする人。


こうした人が足りなくなったら、

どうなるだろう。


AIによって知的労働の生産性が100倍になっても、

パンが100倍になるわけではない。


AIによって知的労働の生産性が上がるほど、

逆に「人間をどこに置くか」が重要になる。



AIと人間の3段階分担


私はAIと人間の仕事を、3段階で考えている。


①考える・企画する → AIが強くなる

情報収集、分析、シミュレーション。

ここはAIが人間を圧倒する場面が増える。


②仕組みにする・人を集める → 人間の重要性が残る

「本当にやるのか?」「誰とやるのか?」

「反対する人とどう調整する?」

人間同士の信頼関係が必要な領域だ。


③現実世界で実行する → 人間+ロボット

土地を取得する。建物を建てる。

患者を介護する。作物を育てる。

最後まで「現実世界」を動かす必要がある。


「とくし丸」が示すヒント

移動スーパーの「とくし丸」が面白い。

AIで「どの地域に需要があるか」

「何を積むか」「どのルートか」は分析できる。

しかし、実際に車を走らせ、

商品を届け、高齢者に「今日は元気ですね」

と声をかける——そこには人間がいる。


AIが周辺業務を引き受けることで、

人間は**「人間にしかできない部分」**

に集中できる。


私自身の仕事を考えてみる


AIに「この工事をどう進めればいい?」

と聞ける。

工程表も、リスク分析も、AIにしてもらえる。


しかし現場には、

職人がいる。設計者がいる。

発注者がいる。近隣住民がいる。

そして予想外の問題が起きる。


人を集め、意見をまとめ、決断し、現場を動かす。


これは施工管理という仕事の、

かなり本質的な部分だ。

AIでは完結しにくい。



AI時代に価値が高まるもの


「知っている」だけなら、AIに聞けばいい。

では、何が残るのか。


●人と協力するチカラ

——一人ではできないことを仲間と実現する

●対立を解消するチカラ

——意見が違う人を排除せず、前へ進める

●責任を引き受けるチカラ

——最後に決め、結果を負う

●現実を動かすチカラ

——企画だけでなく、実際に人とモノを動かす


AIより賢くなる必要はない。

AIに任せられる部分はAIに任せればいい。

AIを使って、現実を動かせる人になる。


AI時代の本当の問いとは

「パソコンの中だけで完結する仕事」

の比重が下がり、

「現実世界を動かす仕事」の価値が

相対的に高まる。


8がけ社会では、

この変化がさらに重要になる。


人間が減る。

だからこそ、誰に、

どんな仕事をしてもらうかを

考えなければならない。


AI時代の本当の問いは——

「AIが仕事を奪うか?」ではない。


「限られた人間を、

 社会にとって必要な仕事へ、

 どう配分するか?」

なのではないだろうか。



【補足】

「これからなにを学んだら良いですが?」

 の問いには、自分ならこう答える。

 →多くのヒトと接して

  協力してなにかを成し遂げる。

 (スポーツやBBQでもOK)

 →同調性の高い組織だけでなく、

  多様性のある組織に身をおいてみる。

 (公立学校でもまれる/外国に行く)


逆に、居心地の良い

おひとり様活動(ゲーム・動画視聴

ネットフリックス)ばかりしていると

リアル社会での適用力を損なう懸念がある。

↑依存度によるが、これらはおやつ🍭の

ようなもので、ゴハンとのバランスを整えないと

偏ったモノの過剰摂取はカラダに良くないモノと

認識した方が良い。


〈過去ブログ〉

・絶対なくならない仕事

・8がけ社会

・僕たちの範囲を広げる