-AI時代に必要な社会的知性
たまにこんな話をよく聞く。
「大学なんて行かなくていい」
「学歴より、スキルだ」
「これからはAIの時代だから、
学歴は意味がない」
本当にそうだろうか。
今回はここを深堀してみる
モラリストは就職氷河期世代だ。
某国立大学を出て、いまの企業に入った。
あの時代、大卒の肩書きがなければ、
そもそも面接すら受けられなかった。
学歴は「入場券」だった。
IQが高ければ、成功するのか
学歴は長い間、IQ(知能指数)の
代理指標として機能してきた。
偏差値が高い=頭がいい=仕事ができる。
そういう等式が、社会に根付いていた。
確かに、論理的思考力や記憶力は大切だ。
でも、IQの高さだけで仕事が
うまくいくかといえば、そうじゃない。
20年以上、現場を見てきて
頭のいい人が、必ずしもチームを
まとめられるわけではなかった。
SQという視点
SQとは
「Social Quotient」、社会的知性」
のことだ。
人との関係を築く力。
相手の立場を想像する力。
場の空気を読み、信頼を積み上げていく力。
これは、偏差値では測れない。
建設現場では、
SQの高い人間が圧倒的に強い。
職人さんとの信頼関係、
施主との交渉、役所との調整。
すべて「人」が相手だからだ。
東大卒でも、現場の職人に
舐められたら仕事にならない。
逆に、学歴に関係なく、
人を動かせる人間は必ずいる。
会社という組織では、
SQの方が役立つスキルであり、
IQが高くても、SQが低いと、
地頭が悪いなどとレッテルが貼られる
8がけ社会で、何が求められるか
2040年、
日本の労働力は今より2割減る。
人手不足の時代には、
AIやロボットが多くの「IQ的な仕事」を代替する。
データ分析、書類作成、情報整理。
これらは、すでにAIが得意とする領域だ。
では、AIが苦手なことは何か。
人と人の間に立つこと。
信頼をゼロから作ること。
感情の機微を読んで、対立を解消すること。
つまり、SQの領域だ。
今後ますますヒトのIQ的な能力は
価値が下がるかもしれない。
では学歴社会は衰退してしまうのか?
そうとは限らない。
なぜなら、SQを高める場として
大学を見直すと、話は変わってくる。
IQの高い学生が集まる学校で
多様な人と出会い、ぶつかり、協力する経験。
それでSQを高めることができれば
IQ(偏差値)という制度の土台が
有効と言える。
結論はこうだ
学歴=IQの時代は、
確かに終わりかけている。
でも、学歴そのものが
ゴミ箱行きかといえば、まだ違う。
問題は、何のために大学へ行くかだ。
IQを証明するためだけなら、
コスパは悪いし、使い物にならない。
SQを磨く場として使えるなら、
まだ十分に意味がある。
「学歴か、スキルか」という二択で考えるのが、
ナンセンスで、
これからの時代に必要なのは、
IQとSQ、両方を持った人間だと考えている。
あなたは今、どちらを磨いているだろうか。😉
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