最近良かった本を紹介!
①社会は静かにあなたを呪う[鈴木祐著]
<よく耳にするフレーズ>
(1)日本は今後少子化で、貧しくなっていく
(2)日本の生産性は低い
(3)将来は少ない若者が多くの高齢者を支え、
社会保険料は上がる
知らぬ間に多くのヒトが常識のように
主張し、私たちの考えに影響を及ぼす
ことを筆者は”呪い”と呼ぶ
GDPの上位は人口が少ない国だし、
生産性は労働の質を反映しておらず、
各国の景気を反映しているだけ。
社会保険の見通しも、未来のGDPは
増えるし、働いている高齢者や
働かない若者などの分を反映していない。
と一つずつ反論する。
☆毒々しい表紙だが、
実は希望をもたらす本。
成長の定義は”工夫”の総和。
大切なのはどの物語を選ぶか。
バイアスに一石を投じる良書である。
[佐藤優]
治安が安定し、清潔な公衆衛生があり
生活必需品の入手に悩まなくて良い
日本の定年後の暮らしは楽園である。
定年後は仕事関係の付き合いは整理し、
勉強・友人・家族との暮らしなど
の考え方を説く。
☆外交官として、ロシアに駐在し、
生活必需品の入手にも困難な生活
を送った著者は日本の高齢者の
暮らしは楽園だと断言する。
こちらも”足るを知る”本だ。
③お金の不安という幻想[田内学]
お金の不安とは変化する社会を
どう生き抜くかに他ならない。
大切なのは自分だけの
価値のモノサシをもつこと。
私たちの生活はヒト・モノ・カネの
三要素だが、衣食住の足りた現代は
カネばかりを強調される。
働いてくれるヒトとモノがなければ
成り立たない。
これからはヒトが制約になる時代
に突入する。
☆「君のお金はだれのための」
田内さんの最新本
個人は新NISAなどカネばかりに
目が行くが、社会全体としては
ヒトの不足に焦点を当てて、
工夫の取り組みを支援する市民であるべきと
先見性を持った読みやすい良書
④盤上の向日葵 [柚木裕子]
山中で数年経った白骨遺体が発見され、
2人の刑事が事件を追う。
見つかった遺体から高級な駒が
同時に発見される。
また、別パートで幼少期
父親から虐待を受けた不遇な
少年が天才棋士に成長していく
物語が交互に進む。
☆今年秋に映画化される。
将棋指しを狂わせる魔力をもつ駒
成長していく天才棋士。
一気読みしてしまう
⑤神去なあなあ日常[三浦しをん]
横浜に住み若者が三重県の山奥にある
神去村に林業研修に向かう。
携帯の電波も届かない山奥で
チェンソー片手に山仕事。
村のしきたりに戸惑いながらも
都会育ちの青年が成長していく
☆この小説は
ユーモラスで元気がもらえる。
林業に対する造詣が深く、
村のヒトとの交流が温かく描かれている。
ぜひ読んでもらいたい。
行楽に良い季節になったが
結局インドアで読書📖の秋🍂
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