2025年10月31日金曜日

読んで良かったゼ本[2025その4]


最近良かった本を紹介!  










社会は静かにあなたを呪う[鈴木祐著]


<よく耳にするフレーズ>

(1)日本は今後少子化で、貧しくなっていく

(2)日本の生産性は低い

(3)将来は少ない若者が多くの高齢者を支え、

 社会保険料は上がる


知らぬ間に多くのヒトが常識のように

主張し、私たちの考えに影響を及ぼす

ことを筆者は”呪い”と呼ぶ


GDPの上位は人口が少ない国だし、

生産性は労働の質を反映しておらず、

各国の景気を反映しているだけ。

社会保険の見通しも、未来のGDPは

増えるし、働いている高齢者や

働かない若者などの分を反映していない。

と一つずつ反論する。

☆毒々しい表紙だが、

 実は希望をもたらす本。

 成長の定義は”工夫”の総和。

 大切なのはどの物語を選ぶか。

 バイアスに一石を投じる良書である。









定年後の日本人は世界一の楽園を生きる

[佐藤優]


治安が安定し、清潔な公衆衛生があり

生活必需品の入手に悩まなくて良い

日本の定年後の暮らしは楽園である。

定年後は仕事関係の付き合いは整理し、

勉強・友人・家族との暮らしなど

の考え方を説く。

☆外交官として、ロシアに駐在し、

 生活必需品の入手にも困難な生活

 を送った著者は日本の高齢者の

 暮らしは楽園だと断言する。

 こちらも”足るを知る”本だ。









お金の不安という幻想[田内学]


お金の不安とは変化する社会を

どう生き抜くかに他ならない。

大切なのは自分だけの

価値のモノサシをもつこと。

私たちの生活はヒト・モノ・カネの

三要素だが、衣食住の足りた現代は

カネばかりを強調される。

働いてくれるヒトとモノがなければ

成り立たない。

これからはヒトが制約になる時代

に突入する。

☆「君のお金はだれのための」

 田内さんの最新本

 個人は新NISAなどカネばかりに

 目が行くが、社会全体としては

 ヒトの不足に焦点を当てて、

 工夫の取り組みを支援する市民であるべきと

 先見性を持った読みやすい良書









盤上の向日葵 [柚木裕子]

 山中で数年経った白骨遺体が発見され、

 2人の刑事が事件を追う。

 見つかった遺体から高級な駒が

 同時に発見される。

 また、別パートで幼少期

 父親から虐待を受けた不遇な

 少年が天才棋士に成長していく

 物語が交互に進む。

 ☆今年秋に映画化される。

  将棋指しを狂わせる魔力をもつ駒

  成長していく天才棋士。

  一気読みしてしまう









神去なあなあ日常[三浦しをん]

横浜に住み若者が三重県の山奥にある

神去村に林業研修に向かう。

携帯の電波も届かない山奥で

チェンソー片手に山仕事。

村のしきたりに戸惑いながらも

都会育ちの青年が成長していく

☆この小説は

 ユーモラスで元気がもらえる。

 林業に対する造詣が深く、

 村のヒトとの交流が温かく描かれている。 

 ぜひ読んでもらいたい。









行楽に良い季節になったが

結局インドアで読書📖の秋🍂



★過去の良かったぜランキング★

読んで良かったゼ本[2025その3]

読んで良かったゼ本[2025その2]

読んで良かったゼ本[2025その1]

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