2021年10月26日火曜日

ガチャ〈特別編〉


 親ガチャ・遺伝ガチャという

 ネット用語を目にする。

 中3の上のコも友達との会話で、

 親ガチャ/担任ガチャなどと言うらしい。


 不条理に思う環境や身体/頭脳を表す表現で、

 若い人に刺さるキーワードなのだろう。

 

 言い換えると「宿命」。

 英語では「Distiny」だ。


 個人的には、現代的なアレンジで

 悪くない言い回しだと思う。


 「運が悪かった。しょうがない」と受け入れる。

 これは人生で必要な理解力だ。


 親ガチャ>

 親は選べない。

 親との折り合いが悪いので、

 早く親もとを離れたい。

 この思いをもつ若者は少なからずいるだろう。


 ただ、親元を離れる場合、

 ・経済的な自立ができるか?

 ・社会的な信用が足りずに、苦労しないか?

 など、慎重に考える必要がある。

 

 準備不足で自立した場合、

 社会的に弱い立場に追いやられる。

 

 悪い例を挙げると、

 結婚・離婚を繰り返したり、望まない妊娠など

 自分も親と同じように、

 コドモが望まない境遇を与えてしまう

 「負の連鎖」につながる事例もある。


 現状を認識し、機が熟すまでは

 「いずれ自立するんだ!」という希望をもって、

 十分に準備を進めた方が良いだろう。


 遺伝ガチャ>

 ・成績が悪いのは遺伝

 ・芸能人のような容姿に生まれたかった。

 

 こういった思いはスマホなどで

 相対的な情報が得やすい環境も起因している。

 

 インスタで他人を羨んだり、

 TVで東大生がもてはやされることも

 一因になっていると言える。


 先天的なハンデを、後天的な努力で、

 克服している人もいる。

(例:白血病になった池江璃花子さん

 

 反面、恵まれた先天的な要素や環境があるのに

 道を誤ってしまう人もいる。

(例:経産省キャリアで詐欺で捕まった2人組


 外れガチャという発想ではなく

 自分が手にしたガチャ(自分)を受け入れ、

 強みはなにかと、じっくり考えると良い。

 ・勉強〇、スポーツ×

 ・勉強×、スポーツ×、手先が器用〇

 

 いろいろなことにチャレンジして、

 自分を発見し、相性のよいものを武器すればよい。

 

 ガチャのせいにして、

 努力する以前に、「自分には無理」と、

 可能性を閉ざしてしまうと負のスパイラルに陥る。

 

 外れだと思っても、「外れを引いた分、

 残りのガチャは当たりが出やすくなった♪」と

 前向きな発想を持てる人こそ

 うまくいくタイプだと思う。

 
★ガチャとは運命なり