2026年3月28日土曜日

椅子を奪い合うか、椅子を守り抜くか


2040年、

これまで当たり前に享受してきた

公的・民間サービスを

受けられる人と受けらない人が

でてくる未来がやってくる。


いわゆる「8がけ社会」の到来だ。


働き手が2割減り、

社会全体の生産力が決定的に不足する。

それは、1億2千万人が限られた

リソースを奪い合う

椅子取りゲームの始まりだ。


「お金がある者だけが、パンを口にできる」

「都市に住む者だけが、医療を受けられる」


そんなさらなる格差社会の到来は

もはや不可避なのか?

 

①カネを増やすことが、救いになるのか

現在、政府は「NISAで資産を増やしましょう」

と個人に促している。


しかし、マクロの視点に立てば、

矛盾に突き当たる


モノとヒトが根本的に不足する未来において、

皆で「カネ」だけを溜め込むとどうなるか?


国民全員の資産が2倍になったとしても、

世の中のパンの生産量が変わらなければ、

パンの値段が2倍になるだけだ。


数字の上での富は、

実質的な力にはなりえない。


今、私たちが力を注ぐべきは、

奪い合うための「カネ」を積むことではなく、

「椅子を減らさないための努力」である。


・販売の無人化

・物流の自動運転化

・定型業務のロボット化


これらは単なる省人化の技術ではない。

未来の誰かの幸せを支えるための

”社会的な蓄積”である。


②「値段」と「価値」の違いとは

中東情勢による原油高など、

「悪いインフレ」が私たちの生活を蝕んでいる。

ガソリン代や電気代の高騰は、

あらゆる商品の値上げが忍び寄る。


ここで立ち止まって考えてみる。

ガソリンの値段は上がっても、

そのガソリンがもたらす「効用(価値)」

は1ミリも増えていない。


新築マンションも食品も、

価値は変わらないまま、

ただ値段という価格だけが膨れ上がっていく。


その元凶は、

目に見える数字を追い求めてきた

「マネー至上主義」だ。


本来、物価や賃金の上昇は、

そこに新しい「付加価値」が伴ってこそ、

社会の進歩と言える。


③守るべき「日本の資産」とは

日本には、世界に誇れる価値が

まだたくさん残っている。


良好な治安、行き届いた公衆衛生、

そして豊かな山河。

これらは、通帳に並ぶ数字よりも大事な

私たちの”生存の基盤”だ。


これらの価値を次世代へ引き継ぐためには、

「ヒト」とというリソースを

どう配分していくかが重要だ。


その意味では国や自治体の役割は大きい

なぜなら政策や予算の配分が

ヒトの流れに大きな影響を与えるからだ。


今、蓄積すべきは「カネ」ではなく、

社会を動かし続ける「仕組み」である。


格差や少子化を防ぐ小さな一歩は

"マネー至上主義"とは違う価値観を

社会が共有することだ。


<過去ブログ>

15年後の未来

8がけ社会

クラックから光は注ぐ