2026年3月14日土曜日

中東という新たな変数【特別編】


アメリカとイスラエルは、

中東情勢の緊迫化という、

予測困難な「新たな変数」を世界に提示した。


この事態は、かつてのベネズエラ情勢と比較しても、

はるかに複雑で根が深い。


中東全体が真の安定を取り戻すには、

短期間の停戦では足らず、

最低でも数年単位の歳月が必要となるだろう。


<1970年代の再来>

現在、戦争そのものは

中東諸国での局所的な衝突に留まっている。

しかし、我々が注視すべきは戦火の範囲ではない。

「ホルムズ海峡」という、世界経済の頸動脈が

いつまで閉鎖されるかだ。


いまなお化石燃料に依存する我々は、

50年前の1970年代と同じ、

エネルギー供給の脆弱性という問題に再び直面している。


世界経済の命運は、石油タンカーが

この海峡を安全に航行できるか否か、

その一点にかかっていると言っても過言ではない。


この「航路の安全」という余白が確保されて初めて、

世界の金融市場は正常化への軌道に乗るはずだ。



<内憂疾患と外交の「利用」>

なぜ、いまこのタイミングなのか。

トランプ大統領の動きを俯瞰すると、

一つの仮説が浮かび上がる。

彼は、国内のスキャンダルや深刻な「内憂疾患」から

国民の目を背けさせたいのではないか。


2026年後半に控える中間選挙への

「実績づくり」という強い意識が、

彼を外交的な強硬姿勢へと突き動かしている。


国内問題が紛糾すればするほど、

有権者の視線を外に向けるための

「関与」はしばらく続くだろう。


「貯金」で食いつなぐ米国の強さ

現在のアメリカ経済の強靭さは、

前政権までの蓄積(貯金)が

良い作用を及ぼしているに過ぎない。

だが、その貯金を使い果たし、

外交的なギャンブルに失敗したとき、

深刻な反動は一気にやってくる。


モラリストの直近の見方はこうだ。

基本的には数ヶ月後には、

一旦前の水準(均衡点)に戻る。

しかし、それは「解決」ではなく、

単なる「先送り」に過ぎない。


【個人としてはどうあるべきか?】

それは壊れにくい体質を目指すことだ。

「勝ちにいく人が壊れ、耐えた人が次で勝つ」

NISA一辺倒ではなく、

現金・米国債・金ゴールド・不動産

変額保険による積立などに分散しておくこと。


高利回りばかりに目がいきがちだが、

ポートフォリオ安定化の方が大切だ。


「たまごをひとつのかごに盛るな」

が金言である。


〈過去ブログ)

私たちはなにを望むか

個人のレジリエンス

この急落は【臨時編】

次の一手(金融編)