2023年5月3日水曜日

退屈する<特別編>

 ★🤩GW熱血更新🤩★


 「暇と退屈の倫理学」は

 暇と退屈を突き詰めた本📕である。

(東大/京大学生ランキングNO1の本)

 








 本題テーマの暇と退屈の定義は、、

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 暇:なにもすることのない、

   する必要のない時間

   →貴族のような有閑な時間🦹

 退屈:何かをしたいのにできない

    感情や気分🙁

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 人は退屈することを嫌う。

 

 ウサギ🐇狩りに行く人は

 ウサギがほしいわけではない。

 退屈から逃れるために狩りに行くのだ。


 退屈の起源としては、

 人類は食糧生産🌾をするために、

 やむを得ず1万年前に定住化した。

 それ以前、400万年続いた遊動生活では

 生きるために優れた探索能力が求められ、

(生活場所の移動/食べ物🍎の獲得/

 危険な獣🦁/火🔥をくべる薪🪵)

 退屈と無縁の生活をしていた。


 しかし、定住生活では毎日同じ生活/

 同じ風景が続き、退屈という概念が生まれた。


 暇も退屈も、定住生活がもたらしたと

 著者は説く。


 ここからが本📕の真骨頂であるが、、

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 浪費(贅沢):何らかの限界を越えた支出

    浪費には終わりがある。

    浪費は限界を超えたら満足する。

    ex)豪勢な食事

 消費:限界がなく、決して満足しない。

    観念や記号や情報などにあたる。

    ex)グルメ雑誌に載っているお店を

       追い求める

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 と定義する。


 消費の一例として、

 モデルチェンジしたクルマ🚗を買う際、

 人はモデルそのものを見ていない。

 →モデルチェンジによって、退屈しのぎ、

  気晴らしを与えられている。

  チェンジしたという情報そのものを

  ”消費”している。


 人間は浪費を通じて、豊かさを感じ、

 充足感を得てきた。

 一方、消費は続けても、

 満足はもたらされない。

 満足しないから消費は

 過剰になっていく。。。😩

 

 消費社会は、僕らに何の贅沢も

 提供していない。「次はこれだ!

 その次はこれだ!」と僕らを焦らせ、

 記号消費のゲームに駆り立てている。


 自分達が奪われた物をきちんと

 受け取って楽しむことを

 取り戻せれば、消費社会の悪循環に

 亀裂を入れることができる。


 また、著書は一つの解として、

 「幸福な人とは、楽しみ・快楽を

  すでに得ている人ではなく、

  楽しみ・快楽を求めることができる人」

 →そのために、自分の興味をできるだけ

  幅広く、あなたの興味をひく人やモノに

  対しての反応をできるだけ友好的にせよ

  と説く。

 この考えには大いに共感できる。🤨


 ☆新着情報☆

 著者:國分功一郎さんの新刊が今月発売された。

 「目的への抵抗

 暇と退屈の倫理学の続編として

 読むと理解が深まる❗️

 

   
暇と退屈の倫理学