2022年2月5日土曜日

高額な大学学費<特別編>


 日本の大学の学費は高い。

 コドモが大学を卒業するまでの4年間で、

 公立/国立でも平均511万の学費がかかる


 一方、欧米では大学無償も多い。

 (ドイツ・フランスはほぼ学費なしだ。)


 高額な学費は親世代に十分な貯蓄を求められ、

 奨学金に頼る若者には将来の制約となる。


 日本で奨学金を受けている割合は

 2021年度で47.5%。

 ほぼ2人に1人が借りている状況だ。


 社会人になって返済するという

 まっとうな借り入れではあるが、

 借金に変わりはない。


 いずれ返済しなくては、、という

 漠然とした不安は、将来に影を落とす。


 社会人になって、

 ミスマッチングな就職をしても、

 奨学金返済の為に、

 別な道に踏み出せなかったり、

 早期の結婚を諦めたりと足かせとなる。


 なぜ日本の大学は

 そんなにお金がかかるのか?


 一番の理由は

 国の教育費の負担が少ないから。

 公的支出における教育費の割合は、

 日本はOECD32ヵ国中最低。


 これではコドモを2,3人持つという

 家族計画を諦める人も多いだろう。


 少子化を嘆くのであれば、

 公費における教育費の割合を

 早々に見直すべきだ。


 大学側の努力も必要だ。

 健全な経営となる財務体質には、

 公的支出だけではなく、

 自前で、メシの種となるような

 強味を持った組織づくりも必要だ。

 

 良い運営をして、

 魅力的な学校ならば、寄付も集まる。

 

 良い施設=高い学費という発想では、

 全体的には良い影響を与えているとは言い難い。

 

 奨学金を借りなくても、

 大学進学ができる社会となってほしい。

 これはメリトクラシーにつながる話である。

 (過去ブログ:メリトクラシー


★キャンパスが立派なので学費高いでっせー