日本の大学の学費は高い。
コドモが大学を卒業するまでの4年間で、
公立/国立でも平均511万の学費がかかる
一方、欧米では大学無償も多い。
(ドイツ・フランスはほぼ学費なしだ。)
高額な学費は親世代に十分な貯蓄を求められ、
奨学金に頼る若者には将来の制約となる。
日本で奨学金を受けている割合は
2021年度で47.5%。
ほぼ2人に1人が借りている状況だ。
社会人になって返済するという
まっとうな借り入れではあるが、
借金に変わりはない。
いずれ返済しなくては、、という
漠然とした不安は、将来に影を落とす。
社会人になって、
ミスマッチングな就職をしても、
奨学金返済の為に、
別な道に踏み出せなかったり、
早期の結婚を諦めたりと足かせとなる。
なぜ日本の大学は
そんなにお金がかかるのか?
一番の理由は
国の教育費の負担が少ないから。
公的支出における教育費の割合は、
日本はOECD32ヵ国中最低。
これではコドモを2,3人持つという
家族計画を諦める人も多いだろう。
少子化を嘆くのであれば、
公費における教育費の割合を
早々に見直すべきだ。
大学側の努力も必要だ。
健全な経営となる財務体質には、
公的支出だけではなく、
自前で、メシの種となるような
強味を持った組織づくりも必要だ。
良い運営をして、
魅力的な学校ならば、寄付も集まる。
良い施設=高い学費という発想では、
全体的には良い影響を与えているとは言い難い。
奨学金を借りなくても、
大学進学ができる社会となってほしい。
これはメリトクラシーにつながる話である。
(過去ブログ:メリトクラシー)
★キャンパスが立派なので学費高いでっせー |