2021年9月14日火曜日

メリトクラシー<特別編>

  メリトクラシーをご存知だろうか?

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 個人の持っている能力によって
 その地位が決まり、能力の高い者が
 統治する社会を指す。
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 すなわち「能力主義」を指す。

 すべての人に、公平な機会(例えば入学試験)を
 与えられた現代は ”公平な競争”があるので
 正常なメリトクラシーの社会と言われるが、
 果たしてそうだろうか?

 例えば、
「成績が優秀であれば、東大に入学できる」
 
 これは一般論では正しい。
 
 しかし、東大合格者の内訳は
 親の年収が高い家庭や
 一部の地域(首都圏の中高一貫校や進学塾)
 からの出身者が圧倒的に多い。
  
 これは本人の能力よりも与えられた環境が
 大きな要因になっていると物語っている。

 ※実際、マイケルサンデル氏の白熱教室で
  出演した東大生の多くが
  「入学できたのは環境のおかげ」と
  語っている。

 能力の高い人は、全国各地に分布的に
 生まれてきているはずなのに
 親が裕福で、首都圏の人だけが
 東大で学ぶチャンスを手にしている。

 これは、日本のメリトクラシーが、
 公平な競争になっていないと言える。
 
 地方の優秀な人が、地域格差で
 学ぶチャンスを逃しているなら、
 本人のみならず、国にとっても損失である。

 地域や家庭の経済状態に関係なく、
 だれでも最高学府で学ぶチャンスを
 与えるべきだ。
 
 そのなかで、スタサプは学力の地域格差を
 是正する一助になりうるのでは
 ないかと思っている。
 
 ”神授業”と言われる良質な学習コンテンツを
 全国どこからでも、月々2,200円程度の負担で
 受けられるのは、学習塾負担を減らすことに
 つながる。
 
 次に、家庭の経済格差だ。
 こちらの方が大きな支障になっている。

 自宅から通える首都圏より、
 地方から下宿での進学は金銭的負担は大きく、
 しかも親の年収は地方在住の方が一般的に低い。

 なので、地方から東京への進学は
 ハードルが相当高いと言える。
 
 格差を減らす対策として、
 ・地方出身者の授業料の減免
 ・地方出身者だけが住める安価なアパートの提供
 ・地方の人向けの優遇した教育ローン
 このくらいフォローは必要だ。
 
 最近は、ユニクロの柳井さんや
 ソフトバンクの孫さんなどの富裕層は、
 進学における教育基金を立ち上げている。
 柳井正財団海外奨学金

 しかし、それだけでは不十分だ。
 富裕層の支援はもっと拡がるべきと思う。

 例えば、自分の縁者への支援や
 同郷の人への支援でも良い。
 富裕層であれば無返済で支援するなど、
 大胆なえこひいきをしても構わない。

 それは未来への社会貢献だ。
 
 いわゆるパパ活のような
 マッチングできる仕組みがあると良い。
(パパ活の目的は社会貢献ではないと思いますが)

 メリトクラシーが
 地域差で機会差別されてはいけない。

★メリトクラシーな社会