能登地震から1年が過ぎ、
NHKで2つの特集番組があった。
NHKスペシャル(2025/1/11放送)
→地震から3週間後にカメラが入り、
50人規模の限界集落”若桑地区”での
生活再建の足跡を追った。
再建矢先の奥能登集中豪雨。
その困難を越えて
若桑地区で住み続けるヒト
故郷を離れるヒト
さまざまな決断を追う。
1年間追ったドキュメント
NHKスペシャル(2025/1/12放送)
→輪島塗の蒔絵師は工房が被災し、
車庫を寝泊り兼仕事場に して
椀の仕事を信頼できる職人と
仕上げていく。
信頼していた職人仲間の死など
苦難を重ねつつ、
やっと完成した椀は
凛とした美しさを放つ。
600年を超える歴史を持つ輪島塗
と職人達の物語だ。
2度の被災というダブルパンチで
能登の人々の苦労や心労は相当なものだ。
番組では、苦しい状況の中、
家族・住民たちが声を掛け合い、
お互いに励ましあう姿があった。
”共助”はココロが折れない防波堤でもある。
一方、アメリカLAの山林火災🔥
焼野原のような住宅地の映像
廃墟の前に立ち尽くす住民達。
皆、大事なものを家から持ち出す時間もなく
命からがら避難した様子だ。
大規模災害はあっという間に
日常生活を奪ってしまう。
「気候変動なんて存在しない。」
と声高にする指導者達は
頻発する数十年に一度レベルの災害が、
気候変動と無関係と
証明できるのだろうか、、
“自助・共助”の次は“公助”である。
二項対立のような責任押し付け論を
SNSで展開するより、
被災を教訓とし、行政・民間・個人
それぞれのレベルで防災対策を考えることが
「ノブリス・オブリージュ」
(高い地位にあるものの義務)である。
1月17日で阪神大震災から30年
あの時より、科学や情報化は
目覚ましい進歩を遂げたが、
我々人間側は成長したのだろうか