2022年3月30日水曜日

現代版リベラルアーツはコレだ!

  

 もうすぐ新年度。

 なにか始めたいという人のために

 教養を高める読書習慣をオススメしたい。


 ↓↓ 現代版リベラルアーツはコレだ!↓↓ 


 [国語]

 ・[現代語訳]風姿花伝(★★)世阿弥

  →世阿弥が説く能楽の心得論であるが、

   修練するために説く方法は

   他の物事にも通じる。

   読むたびに新しい気づきがあり、

   視野が広がる。









 [算数]

 ・解きたくなる数学(★)佐藤雅彦

  →この厳選された20問は数学のセンスとして

   覚えておくと良い。









 [理科]

 ・生物はなぜ死ぬのか(★★★)小林武彦

  →古代から生物は

   たくさん変異を繰り返してきたが

   その時代の環境に適応できた

   生物だけが生き残ったという深い考察。

   多様性の重要さを教えてくれる。









[社会]

 ・日本国紀(★★)百田尚樹

  →中学生で習う日本史を面白く、

   分かりやすく読み解いてくれる。

   過去の日本がいかに素晴らしかったかと

   やや誇張気味に絶賛しているが

   自信を与えてくれる。

   自国の歴史は大切な教養である。








 ・銃・病原菌・鉄(★★★)

  ジャレド・ダイアモンド

  →西洋人はほかの人種に比べて優秀だから

   征服して植民地が広がったのか?の

   問いに対する検証。

   すべての人類の可能性に希望を

   与えてくれる本。

   (ひろゆき氏も絶賛)








 ・21世紀の啓蒙(★★★)

  スティーブン・ピンカー

  →膨大な過去の出来事を検証し、

   進歩の大切さを説く。

   「事実を正しく捉え、問題はなくならないが

    解決は可能である。」と未来志向。

   人類の大いなる啓蒙の本。

   

 


 [健康/医学]

 すばらしい人体(★)山本健人

  →最近出版された本。

   人体の不思議にクローズアップ。

   知らなかったカラダの機能もあり、

   読みやすく面白い。


 






超一流の食事術(★)

 アイザック・E・ジョーンズ

  →糖質燃焼ではなく、脂質燃焼を説く。

   この本のおかげで、

   良いアブラと悪いアブラの意識が出来、

   よい油を取る習慣ができた。


 







[ビジネス]

 ・Range(★★)

  デイビッド・エスプタイン

  →専門性を極めるより、幅を持たせた

   経験と知見が大切と説く。

   何に適性があるかわからないので、

   いろいろな自分を試してみる。

   これからの不確実な環境では、

   幅広い経験はとても貴重と説く。








 ・ハーバードの美意識を磨く授業(★★)

  ポーリー・ブラウン

  →モノがあふれている今の時代、消費者は

   欲求に駆られることはなく、むしろ意味や

   意義を求めている。

   創造的要素のある職業で最も重要なのは

   美意識であると説く。

   サービス業に従事する人には

   ぜひ読んでもらいたい一冊。









 [環境]

 ・地球のために僕が決断したこと(★★)

  →ビルゲイツのカーボンニュートラル本

   現状の問題点/最新の技術/あるべき方向性

   を説く。

   自己犠牲の我慢をするより、

   グリーンプレミアムに

   対価を払う姿勢が大切というのは視点は

   我々に必要な要素だ。









 [芸術]

 ・リベラルアーツ西洋美術(★★)

  小倉靖之

  →美術は教養であり、直接の役に立たないが

   知ることによって引き出しを増やし、

   奥行と広がりを得ると説く。

   知っておきたいアートの歴史や美術史は

   ド素人の私でも面白い。

   異文化理解は紛争などを減らす道だ。









 [未来]

 ・LIFE SHIFT(★★)

  リンダ・グラッドンほか

  →人生100年時代を生きる上での叡智。

   人生はマルチステージとして

   生涯に渡り、学びが必要な未来を予告。

   際限ない消費に終始する生活を脱却し、

   情熱をもってなにかを生み出す

   生活への転換の必要性を説く。








 ・LIFE SHIFT2(★★)

  アンドリュー・スコットほか

  →2021年に発刊。

   新しい長寿社会。新しい老い方は

   実年齢にこだわらない考え方が必要。

   キャリアの流動性が高まる未来は

   ひとりひとり異なる学びとなり。

   幸福のもっとも重要な要素は

   暖かい人間関係と結論づける。









 [道徳]

 ・実力も運のうち 能力主義は正義か?(★★★)

  マイケル・サンデル

   [学歴偏重主義]

   学歴のある者は、

   自らの成功は自身の手柄であると

   信念を持ちやすいが

   成功している人間は、

   良い環境に恵まれ、才能を認めてくれる

   社会のおかげと説き、

   自らを謙虚にしてくれる。








 

 上記に紹介した本は

 印象に残った良い本ばかりである。

 (ハズレなし!)


 教養を高めることは

 その人間を自分の置かれた

 狭い状況から抜け出す力になる。

 

2022年3月25日金曜日

ひとり上手ハイキング in 猿投山

 春めいてきた3月中旬。

 平日休みを利用して

 猿投山へハイキングに行ってきた。

 

 猿投山は愛知県豊田市にある標高629mの低山だ。

 名古屋市街から1時間弱で行ける好立地。

 (東京で言えば高尾山のような存在カナ、、)


 当日朝9:30、登山口に到着。

 (外気温度は13℃)


 前日夜にルートを調べ、

 頂上まで行く登山コースと決めていた。

 (14.5km)

 
★コースマップ

 





 

 駐車場横の猿投神社付近からスタート。

 まずは車道ルートをぐんぐん進む。  

 
★きれいな並木道






 

 トロミル水車を通過。

 平日なのであまり人はいないようだ。

 
★トロミル水車





 


 1時間ほど登り、大岩展望台に到着

 見下ろす先には豊田・瀬戸方面が広がる。

 
★大岩展望台
 

 





 ここでも十分眺めが良く、 

 けっこう満足な気持ちになったが、

 初心の通り、頂上を目指す!

 
★山道が続く

 

 






 登りが続き、

 木々からの木漏れ日を感じながら、

 頂上への通過点にある猿投神社東宮を経る。

 

 大岩展望台から1時間程度で山頂に到着。

 展望台と違う美濃方面の風景が広がる。

 (外気温度は11℃)

 
★頂上からの眺め

 



 


 水筒の熱いコーヒーを飲んで、

 ふ~と休憩し、少し目を閉じる。

 途中目にしてきた豊かな植物を観て、

 猿投山は霊山でもあるが、

    動物達にとって豊かな里山なんだなー

 と思いにふける。。。

 (ちょっとマインドフルネス)


 さーからだが冷えないうちに

 下山ルートに向かうゾー!


 猿投神社西宮ルートを選択したが

 こちらはさらに人が少ない。

 (合っているのかと、不安になる。。。)

 
★猿投神社西宮


 




 

 西宮を超えると、車道に寄り付き、

 アスファルトを延々と下っていく。

(うぅ、、ちょっと足腰が痛くなってきた、、)


 猿投七滝を横目に4kmくらい歩いただろうか、、

 やっと広沢神社に到着。

 
★広沢神社






 その後、畑脇や民家横の小道・国道を横切り、

 出発点の猿投神社に到着。 

 

 所要時間は約4時間。

 歩数計が23,000歩ということは

 一日平均歩数の約4倍程度。


 お昼を食べてなかったナーと、

 近くの飲食店を探すが、

 見当たらなかったので

 名古屋近郊まで戻り、

 ”うまやラーメン”に寄るの巻。

 
★うまやラーメン





 

 疲れた時には味の濃いものを食べたくなる。

 (うん。美味しー)


 猿投山ハイキングは平日だったので、

 不快な思いもせずにリフレッシュできた♫

 

 景色の変わる秋にまた歩いてみたい。


↓過去のハイキング・登山ブログ↓

 ※家族で山登り(御在所)

 ※ひとり上手-乳岩峡-

 ※鳳来寺山に行く

 ※ひとり上手-新城編-

2022年3月19日土曜日

「数える」ことの大切さ<特別編>

    

 報道には言葉のレトリックが多い。


 例えば、世界のどこかでテロがあり、

 マスコミが大きく報道する。


 ◦日本の対策はどうなっているのか?

 ◦日本の対策は不十分!

 などと、昼下がりの情報番組で

 コメンテーターが発言したりするが、

 世界中でテロで亡くなる人は交通事故死亡者の

 1/300以下だ。

 しかも多くが内戦地域だ。


 数年前、日本でも

 東海道新幹線車内での放火事件があって、

 新幹線に警備員が同乗するようになったが

 どれだけ多額のコストを講じているか?

 新幹線で火を放った事件は

 50年の歴史でわずか2件だ。

 (うち1件は摸倣の未遂)


 日本では、

「発生確率が低いので対策はしません。」

 というのは、

 許されない風潮があるので、

 企業は対策を講じざるを得ないが、

 その対策コストは、最終的に利用者負担となる。


 優先順位のメリハリをつけなければ、

 コストは無限大にかさむだろう。

 

 他にも類例はある。

 コドモを巻き込んだ交通死亡事故は、

 近年大幅に減ったこともあり、

 たまに発生すると、マスコミは大きく報道をする。

 特に通学路で登下校中の災害になると、

 文科省は、似たような箇所の

 全国一斉の緊急点検を指示したりする。


 上記の処置は無意味とは言わないが、

 感情的な判断よりも

 優先順位を冷静に考え、

 まずは発生確率が高く、

 重大な危険を取り除くことが大切ではないか?

(河川の氾濫を防ぐ減災対策など。)


 そのためには「定量化=数える」が大切だ。


 事故や災害が発生した場合に

 対策を拡大して講じるか否かは

 過去の同様な事故の発生回数をまとめ、

 発生度合いとコストを鑑みて、

 対策の是非を検討する。

 

 そうしないと、

 大学入試会場に、ペットボトルにガソリンを

 詰めて放火しようとした人がいるので、

 来年からは

 ・50万人の全ての受験生に対しX線調査

 ・ペットボトル持ち込み禁止

 ・全会場に警備員を配置

 の対策が必要!

 という極論的な思考になりかねない。


 感情的な判断で動いていたら、

 韓国のように、世論の後押しで国同士の約束を

 反故にする体質と変わりがなくなってしまう。


 マスコミに

「事実を定量化して、淡々と伝えヨ。」というのは

 あまり期待できないが、

 一般市民は、感情論ではなく、定量化された事実で

 物事を正しく捉えることが大切だ


 世界を正しく認識するには「数える」ことが大切。


「21世紀の啓蒙主義」を読んで学んだ発想だ。


2022年3月13日日曜日

卒業と侵攻とiPad mini

 先日、上のコは中学を卒業した。

 人数制限で卒業式は参列できなかったが、

 4月からの高校入学に備え、

 春休みは有意義に過ごしてほしい。


 ウクライナ侵攻>

 最近「暴力の人類史」を読み直している。

 ロシアの指導者の思いは知る由もないが、

 侵攻が終結したとしても、

 ロシアの多くの若者が就労できずに、

 国から離れていくのであれば、

 ウクライナ侵攻は”間違いだった”と

 歴史は評価するのではないだろうか、、


 iPad mini>

 iPad miniを手に入れた。

 通勤時の読書目的でサイズ感がとても良い。


 自分用のiPadは3つ目となる。

 iPad(12.9インチ)とiPad mini(7.9インチ)


 そして会社支給のiPad(9.0インチ)だ。

 
★大きいiPad







 
★小さいiPad








 
★会社iPad








 大きいiPadは自宅で使うWifiモデル。

 ・ApplePencilで読書記録。

 ・新聞/雑誌アプリ閲覧。

 ・自宅TVの録画視聴。

 に重宝している。


 iPad miniは500g以下なので、

 通勤カバンに入れても負担にならない。

 cellularモデルで

 月額料金は5GB/月で660円(税込)。

(IIJmio モバイルサービス ギガプラン)


 コロナや世界情勢など、社会不安を感じるが、

 ステレオタイプの情報や、

 言葉のレトリックに流されずに、

 読書をしつつ、春を待ちたい。

2022年3月7日月曜日

読んでよかったゼ![2022その1]

 読んで良かった本の紹介。

 最近は良書の読みなおしも多い。


超一流の食事術

 糖質ではなく、

 良い油の接種接種を推奨する本

 書かれている内容はかなり参考になる。

 この本の影響で、

 ココナッツオイル/ギー

 オメガ3のサプリを習慣化している。








21世紀の啓蒙主義

 もし、自分が服役などで、

 一冊だけ本を持っていけると言われたら、

 いまならこの本を選ぶだろう。

  

 定量的にモノを見る大切さを教えてくれる。

 ステレオタイプの情報や

 言葉のレトリックに惑わされず、

 数えることが大切。

 何度も読み直したい一冊。

 和訳が素晴しかったのも幸運だ。








生物はなぜ死ぬのか?

 生物学者の視点で語られている

 DNAの構造についてなどは、

 ちょっと難しいが、良書だ。

 死生観については共感力の大切さを説く。

 良い影響を受けた。








資本主義と戦った男

 天才と言われた経済学者

 宇沢弘文氏の伝記

 戦後のアメリカ経済学界で

 高い評価を受けていた人物。

 ノーベル経済学賞に一番近かった日本人。

 いまでも評価される声を聞く。

 分厚いが読みやすく、良い内容だった。








くららとお日さま

 イギリス人ノーベル賞作家

 カズオ・イシグロ氏の本

 人型AIとコドモを取り巻く物語

 AIロボットが生活に溶け込む未来を見た。

 久しぶりに物語を読んだが、

 最後までハラハラが続き、面白かった。









<過去ブログ>

読んで良かったゼ!ランキング2021

読んで良かったゼ!ランキング2020

読んで良かったゼ!ランキング2019

読んで良かったぜ!ランキング2018


2022年3月1日火曜日

幸福感について<特別編>

   便利なものに囲まれている現代人。

 でも、幸福感は昔に比べて高まっていない。


 過去の人から見たら、

 スマホを当たり前に持つ現代人は

 ドラえもんの4次元ポケットを

 手にしているようなものだ。

  

 過去にも同じような事例がある。

 3種の神器といわれた

 クルマ・エアコン・洗濯機を

 みんなが手にした後も、

 人々の幸福感は高まっていない。


 なぜだろうか?


 一つの理由は、

 素晴らしいモノを手にした瞬間の喜びは

 スグに陳腐化してしまうことがある。


 高揚感を保ち続けないのは、

 欲求を求めすぎないようにする

 人間の本能と考えられる。


 幸福感を調査する上で

「あなたは今幸せですか?」の問いは、

 直近の出来事が影響していることが多い。


 前日に宝くじに当たったなら

「幸せ」と回答するだろうし、

 受験で失敗した翌日なら

「不幸」と答えるだろう。


 また相対的な認識も大きなファクターだ。

 自分に近い知り合いが、綺麗な家に住んでいて、

 頻繁に海外旅行に出かけるのに対して

 自分がそうでない場合は

 衣食住やスマホを持っていても、

 自分はどちらかというと

 不幸と答えるかもしれない。


 幸福感を測る際に

 大切なのは「気分」や「相対的」の

 要素を省き、定量的に決めることだ。


 私見では、健康で衣食住に困らず、

 スマホを手にしている多くの現代人は

 概ね「幸福」の範疇に入っていると思う。


 人は1つ欲求を満たされると次の欲求が出てくる。


 念願のスマホを手に入れたとしても、

 次はスマホのSNS情報を見て、

 芸能人やお金持ちを羨むようになり、

 自分は平凡でつまらない人生と感じたりする。 


 世論調査で、

「暮らしへの不安が〇割」などの回答が増え、

 閉塞感が高まっているなどの報道を耳にするが、

 その人達の回答には、

 昔よりもたくさんのモノに囲まれ、

 より清潔で、より便利になった恩恵は

 加味されているのだろうか?

 

 ”ありがたみ”を日々感じるのは難しいが、

 定量的に計れば、

「自分は不幸」という考え方は減ると思う。

 
★宇宙から見れば小さな問題?