2025年12月13日土曜日

絶対なくならない仕事


生成AIが一気に普及すると、

これまでホワイトカラーが

担ってきたデスクワークは、

大きく置き換わっていくと言われている。


・経理/法律/データ入力

・監視カメラのモニタリング

・病気の画像診断


こうした

「判断パターン(定型)

 がある程度決まっている仕事」

から、順番にAIへ移っていくだろう。


そうなると当然、

「じゃあ、その仕事をしていた人たちは

 何をするのか?」

という不安が出てくる。


今ある仕事の中で、当面なくならないのは

おそらく次のような領域だ。


・一次産業(農業/漁業/林業)

・エッセンシャルワーカー(医療/介護/教育)

・インフラの維持・管理(電気/ガス/水道)


社会を維持していくうえで必須な仕事は、

形は変わっても「ゼロにはならない」。

むしろ人手不足も相まって、

ここに人が流れていく「リバランス」は、

社会全体としては健全な動きだ。


ただし、仕事内容は大きく変わる。

リスキリング(学び直し)は

避けて通れない。


デスクワークにしがみつくか、舵を切るか

AIが本格導入されるギリギリのタイミングまで、

今のデスクワークにしがみつくのか。

それとも、少しでも若いうちに

方向転換しておくのか。


個人的には、後者をおすすめしたい。


50代で「デスクワークだけ」の

経験しかない人材の市場価値は、

これから徐々に微妙になっていくだろう。


「社会課題」はメシのタネ

とはいえ、新しい仕事も必ず生まれてくる。


・ランサムウェア対策

・熊を寄せ付けない里山づくり

・ヒートアイランド対策


こうしたテーマはすべて「社会課題」だ。

社会問課題こそ、メシのタネ になる。


世界全体を見れば、

ヒトがひとつ課題を解決しているあいだにも、

その何百倍もの

新たな課題が次々と生まれている。


そこにヒトのリソースを振り向け、

みんなが生成AIを

自分の拡張ツールとして使いこなせる。

そんなモデルが、次の時代の標準形だ。


ただ、全員がそうなれるわけではない。

おそらく1〜2割にとどまるだろう。


これから求められる「個人の資質」

どの分野でも重宝されるのは、こんな人だ。


・新しい人間関係・協力関係を自分からつくれる

・社会課題の解決をゴールに、行動を起こせる


「いままでと同じやり方で、

 同じものをつくり続ける」は、NGだ。

衰退産業を延命させて守り続けてきた結果が、

いまの日本の長い停滞に

つながっている側面もある。


AIに任せるところは、気持ちよく任せる

AIに任せられるところは、どんどん任せる。

そのぶん、ヒトはもっと工夫して、

社会を良くする仕事 に頭と時間を使う。


「絶対になくならない仕事」とは、

社会課題に向き合い、

他者と協力しながら解決へ動いていく仕事だ。


AIに仕事を奪われるかどうか、ではなく、

AIと一緒に「何を良くしていくのか」。

そろそろ、そこに意識を切り替える

タイミングにきている。