2025年12月5日金曜日

金利と住宅ローン【特別編】

 

今月、金利が0.25%上がる可能性がある。


そう聞くと、

住宅ローンを検討しているヒトの心は、

けっこう揺さぶられるだろう。


「固定で借りたほうが

  トータル得なんじゃないか、、」


「販売価格も高いのにこんな金利で

 つかんで大丈夫か、、」


ニュースと不動産サイトを

行ったり来たりしながら、

心がじわじわ消耗していく。


0.25%という数字は小さく見えて、

35年ローンの世界では

それなりのインパクトになる。


月々の返済はじわっと増えるし、

総返済額で見れば、

それなりの“ため息レベル”の差になる。


ただ、一度深呼吸をしてみよう。


住宅ローンは

「今月と来月の金利」の勝負ではなく、

「これから20~35年、自分がどう生きるか」

の話だ。


もし、金利が上がる要素以外に

・今後の所得の見込み

・子どもの教育費

・転勤や転職の可能性

・親の介護や、自身の健康リスク


こういった“自分の足元の条件”が

ぐらぐらしているなら、

「とりあえず買う」は、

本末転倒になりかねない。

再考の余地がある。


逆に言えば、

・この街に腰を落ち着ける

・多少の金利上昇があっても家計はまわる

・「この家」という気持ちが強い


このあたりが自分の中で

ストンと落ちているなら、

金利はクリティカルな要素ではなく、

あとは情熱や意志の問題だ。


今後も金利は、

こちらの都合とは関係なく変動する。


唯一コントロールできるのは、

「自分にとって意味があるか」

というラインだけだ。


「いま逃したら損をするかもしれない」

という焦りだけが後押しする動機なら

ちょっと引いて検討したほうがいい。



金利は判断材料ではあっても、

“主役”ではない。


主役は、自分と家族の暮らし方だ。

「10年後の自分がこの家をどう振り返るか」

を想像しながら決めるのが、

いちばん後悔の少ないやり方と思える。🤔