2021年11月7日日曜日

「使う」と「貯める」<特別編>

 以前、記事ブログで書いたFIREについて、

 週刊誌で特集記事を目にするようになった。


 <貯める編>

 モラリストは

 FIREの為に「20・30代で経験を犠牲にして、

 我慢して、ひたすら貯めるのはもったいない。」

 と書いた。

(過去ブログ FIREの魅力参照)


 もう少し掘り下げてみると、、


 20/30代の豊かな経験が人生の土台になる

 という考えは「RANGE」を読んで確信している。


 例えば「スポーツ」。

 いろいろなスポーツを経験し、

 自分に向いている事や好きな種目も分かる。

 そのためにはチャレンジして、

 失敗もしないと分からない。


 「人との出会い」

 魅力的な人に出会い、影響を受けると、

 人間の幅を拡げてくれる。


 オンラインサロン参加など自己投資して、

 自らを高めようと積極的に経験を積む人と、

 経験より、貯蓄を優先した人では

 残りの人生を有意義に過ごせるのはどちらか?


 「自分は無趣味だけど、貯金が1000万あります。」

 は、結婚相談所では魅力的な恋人候補だ。

 しかし、相手は人間性より、

 貯金額を評価しているかもしれない。

 例え、お金が無くなっても、

 良き伴侶となりうる相手か見極めが必要となる。


 まとめると、

「過度なFIRE願望は、自分の幅を狭める。

   ほどほどに”貯める”は実践し、

 自己投資して、経験を積み重ねた方がよい。」

 と考える。



 <使う編>

 お金をセンス良く使うのは、実は難しい。


 山口周さんの本”ビジネスの未来”によると、

 物的な必要性を

 ・絶対的なニーズ

 ・相対的なニーズ

 で考えたとき、

 日本では、大多数の人は

 ”絶対的なニーズ”は満たされている。


 例えば、クルマの買替は

 クルマが動かなくなったから、

 買い替えるわけではない。

 もともと所有している時点で、

 絶対的なニーズは満たされている。

 

 となると、

 新車への買い替えは相対的なニーズと言える。


 ・最新のiPhoneに機種変すること

 ・ユニクロで新しいフリースに新調すること

 も相対的ニーズだ。


 相対的ニーズの買い物は考えすぎると、

 購入に罪悪感がつきまとう。


(例)

 貧困問題などの社会問題がある中、

 自分の欲求を満たす華美な買い物は

 いいのだろうか?と後ろめたさが

 ふと頭をよぎる。


 正解というものはないが、

 要は自分なりのポリシーを持つことが大切だ。

 

 付加価値のある商品を選ぶのは

 「レクサスは故障しにくいし、

  安全装置が先進的だから」

 「最新のiPhoneにするのは、

  スマホは日常生活で最も多く接する機器で

  自分の暮らしを向上させ、

  良い影響を与えてくれるから」

 など、自分なりの考え方に自信をもつ。


 世の中の商品は相対的なニーズで溢れているが、

 それが先進国の経済の大部分でもある。


 相対的ニーズの消費なくしては、失業者は増え、

 若者に未来の希望を与えられない。

 

 ただ、大量消費社会は

 曲がり角に差し掛かっている。

 これからは環境負荷が少ないものを選び、

 所有ではなく、シェアという選択もある。

 

 そういった意味で、

 センス良く”使う”は難しいのである。

 
貯めるは易し使うは難し?