2020年7月18日土曜日

ジャック・アタリ

NHK BSでジャック・アタリのドキュメンタリー
「欲望の資本主義2020スピンオフ」は
 今年見たドキュメンタリー番組でイチバンだった。

ジャック・アタリはフランスの思想家で、
知の巨人と呼ばれる人物だ。

番組では
「日本は改善しなければならない課題が多い。 
 巨額債務と低金利は長期的に破滅をもたらす。
 日本が気づいていないのは人口が減って
 GDPが増えているからだ。
 日本には非常に積極的な家族生活が必要だ。
 良い結果が出るまで10年間はかかるので、
 我慢も必要。
 フランスはGDPの5-7%を費やして、
 出生率は2.2以上になっている。」
 
「良い社会的関係性にある人は、
 良い進学・就職をし、良い仕事にありつけるが、
 日本はもっと社会的流動性は重要だ。
 女性の仕事のしやすさ/育児手当/住宅政策。
 貧しい人も含めて、皆が最高の学府で学び、
 良いキャリアを築けるチャンスを
 与えられるかが大切だ。」
 
「物事が純粋であってほしいと思う時、
 それは未来より過去がいいというので意味する。
 純粋さを求める宗教的な過激派とエコロジストが
 結びつくのは大変危険である。
 民主主義は妥協することにより、
 多くの人が満足する解決策を見出す。
 市場原理にユートピアは存在しない。 
 宗教的な過激派とエコロジストが手を組んだら
 未来における真の脅威になる。」
 
「利他的になることは自分のためになる。
 と理解すること。
 まだ生まれてない世代の幸せを考えることが
 自分のためになる。最も良い例は家族経営である。
 彼らは子や孫の代を考えて長期的な視点で
 経営を考える。
 しかし、有権者や株主に、将来世代を利することが
 企業や国のためになると理解させるのは
 非常に難しい」

「日本の目指すべき道は、
 中国の市場に応えて、イノベーションを続ける。
 彼らに国境を開き、彼らを見て、うまく惹きつけ
 中国市場の真のニーズを理解する。
 それが成功の鍵になる。」

「21世紀はアフリカの世紀になる。
 中国は今後20年で大きな壁に直面する。
 アメリカはもっと内向きになる。
 これは確実なことだ。日米安保があっても、
 [日本は独りだ]と理解するべきだ。」

番組内容を抜粋すると、
上記のような内容だった。

さっそくジャック・アタリの本を購入!
2030年未来予測はコロナ前の執筆だから、
最新動向とはちょっと違うと思う。
(食の歴史は難しかった、、)

さー知の巨人に近づけるでしょうか???
2030年未来予測















食の歴史