2009年2月18日水曜日

マニアックビデオ店閉鎖 

ウチの近くにいかがわしいビデオ店があった。
内気な自分は決して入ることはなかったが
前を通り過ぎる時に、窓越しに並んだパッケージを
横目で見ることを密かに楽しみにしていた、、

ザンネンなことに突然閉店し、もぬけの殻になっていた。
(こういう店は突然閉店するケースが多い。)
パッケージを見る限り、ちょっと偏っていたし、、
専門性が高すぎて、客がつかなかったのか、、
などなど、閉店の理由をあれこれ思い浮かべた。

翌日、ビデオ店の前にオトコがいた。
閉店のお知らせをまじまじと読んでいた。
その姿はまるで、前触れもなく妻子が出て行って、
玄関でボーゼンと立ちつくす姿に似ていた。
スタンプカードでも貯めていたのだろうか?
それともお金を先払いして、
ビデオを受け取る約束を していたのだろうか?

なんにせよ。男は放心状態で立ちつくしていた。
「ザンネンでしたね。」と声をかけたかったが、
仲間だと思われるのも、イタいので素通りした。

彼の立ちつくした理由はなんだったのだろうか???
そこを通るたびにその訳が気になる。