2026年5月4日月曜日

爆速成長都市”深圳”


 今回は深圳を紹介。

 








 深圳は広州南側に位置する都市で

 香港から高速鉄道で14分。

 地下鉄でも約40分だ。

 人口は1790万人と言われる巨大都市だ。


 物価が安価なため、

 香港から多くの人が往来し、

 逆に本土からの旅行客も多い。

 
★深圳に入国する人々


 香港・マカオは外国資本による

 行政特区だが、深圳は中国本土。

 まさにネイティブ中国だ。


 Googleやちゃっぴー君は使えない。

 通信もahamoはなんとか使えたが、

 金盾でアクセス制限の可能性もあるので

 ローカル用eSIMをあらかじめ

 データローミングしてから入国した。


 AlipayのQRコード決済をベースに

 WeChat、DeepSeek、Trip.com

 百度地図などのアプリを使えるように

 あらかじめ準備しておいた。


⭐︎逆に言うと、スマホ決済ができないと

 生活がスムーズにいかないほど、

 電子決済が社会に浸透している。


 深圳の情報は少ない。 

 地球の歩き方【香港マカオ深セン2026ー2027】版

 全496ページのうち

 深圳はわずか数ページ。

 あまり参考にならなかった。。。


 <深圳の特徴は以下>

 ①中国本土の入国審査は厳しい。

  香港から入国する際、

  羅湖でイミグレを通過するのだが

  外国人は時間がかかる

  ・電子入国カードの提出

  ・入国管理局員のチェック

  (単身入国だったせいか質問された)

  ★通過まで30〜60分必要


 ②地下鉄改札前に必ず検査

  空港にあるようなX線探査装置が

  地下鉄改札にかならずあり、

  係員がチェックしている。


 ③英語はほぼ使えない。

  深圳は観光都市ではなく、

  中国の製造拠点として成長してきたので、

  観光客慣れしていない。

  ローカルなお店やタクシーは

  簡単な英語も通じなかった。


 ④街は先進的で綺麗

  深圳中心部である福田区は

  巨大ビル群が整然と並び、清潔感がある。

  クルマはほぼ電気自動車で

  大半が高級車が占めていた。


 ⑤若者のギグワーク

  歩道を電動バイクがビュンビュン走っている。 

  ウーバー配達員のような若者が

  大量に走り回っている。

  若者が生産的な仕事よりギグワークに

  従事しているのが実態のようだ。

  綺麗な街で働ける人材ごく一部で

  大半の若者は定職ではないように見えた。


 ★実際歩いてみて、、

 地下鉄で香港を出発し、

 羅湖口岸(⁂口岸/こうあん=イミグレ)を通過。

 深圳の地下鉄1号線⇒4号線を乗り継ぎ、

 福田区の「市民中心駅」に向かう。

 
★深圳地下鉄MAP



 深圳には地下鉄が17路線ある

 いずれもここ20年で

 東京に匹敵する地下鉄インフラを作り上げた。

⭐︎行政/民間の開発スピードは

 圧倒的で日本の比ではない。


 福田区は行政と金融の中心地。

 (霞ヶ関や丸の内のような地区)


 










 巨大なビルが整然並び、

 中心には広大な公園⛲️も整備されている。

 その中でも平安金融中心ビルは

 114階で深圳最大の高層ビルだ。

 
★WEB抜粋


 市民中心地区の中央エリアにある

 深圳博物館を観ようと歩いたが、

 とにかく歩道も地下通路も広大すぎて、

 なかなか到着しない。

 
★WEB参照



 博物館に入ると

 平日だからか見学者は少ない印象だ。

 (ちなみに入場無料)






 深圳の歴史を分かりやすく紹介しており、

 昔漁村だったというのも

 文字が読めなくても

 模型で分かるようになっている。


 




 その後、近くのオフィス街で

 サラリーマンに混じって

 中華料理を食べ、

 ”華強北”という世界最大の

 電子問屋街に向かう。

 秋葉原の30倍と言われるだけあって

 たくさんのビルに電気問屋が点在し、

 それぞれに所狭しとお店が延々と並ぶ。






 






 これならどんな電子部品も

 根気よく探せば、あらかた揃い

 小ロットで短期開発が可能だと思えた。

 

⭐︎深圳から

 世界的な企業が次々誕生しているのは

 技術開発を支えるサプライヤーが

 充実していることも忘れてはならない。







 ただ、一般向けの店は、

 売っているものが似ており、

 店員もほぼ延々とスマホを見ている。

 これだけ同じモノを売ってて

 よく商売が成り立つナー🧐

 と感心しつつ、

 自分も中国製AirPods

 モバイルバッテリーを買ってみた。


 ちなみに華強北の屋外エリアでは

 バイクの数がさらにすごい。

 豊洲の河岸のように

 歩道をボーっと歩いていられない、、


 





 次に、先進企業やアパレル関連の多い

 南山区に地下鉄🚇で向かう。


 后海駅で降りて、

 有名企業のビルが立ち並ぶエリアを散策

 
★破綻した不動産会社

★有名なゲーム企業


 

 その後、アパレル問屋のある

 南油服卸売市場を歩いて目指す。

 (タクシーを使えばよかった、、) 

 
やっと到着


 南油服装卸売市場は

 世界的なアパレル卸売り市場で

 かなり良質の服が安価で売っていると

 聞いたので散策してみる。


 10棟以上ある建物は

 何百ものテナントが入居し、

 女性向けが中心だ。

 しばらく歩いた後に

 エリア地図を発見し、

 ピンポイントで男性服エリアを目指す。

 (103,106,111棟)

 
★地図発見


 
★男性衣服は青施設



 男装エリアを3棟すべて回ったが、

 店舗/品数が多いのは103棟。

 普段、衣服には無頓着だが、

 商品の質感がとても良く、

 2~3着購入。












 ここは深圳のイチバンの魅力スポット

 といっても、過言ではないが、

 バイヤー向けの卸売市場であり、

 外国人向けの一般販売がメインではないので

 マイナーなマーケットのようだ。

(日本での情報はほぼ見当たらない)







 ここまで来て、夕方になりかけて、

 そろそろ香港に戻らなきゃと思って、

 タクシーで地下鉄駅「后海」に向かう。

(歩くにはしんどいし、バスは乗り方は分からず)


 予定では最後に”老街”という

 深圳最大の繁華街を

 散策する予定だったが

 けっこう歩き疲れてしまい、

 今回はあきらめた。


 最後にイミグレのある羅湖で

 羅湖商業城という駅直結の

 物販ビルに立ち寄り、

 1階の飲食店で中華料理を食べた。

 深圳は香港より安価で、しかも美味しい。

 
★薬膳鍋が激旨!



羅湖商業城は偽物なども売っている

面白い施設だ。

 これはちょっと胡散臭いナーと

 いう時計売り場などをみて、

 昔の香港って偽物ROREXとか

 売ってるイメージだったよなー

 とふと懐かしさを感じる。

 

 ★深圳を歩いて感じたこと★

 深圳は外国人に開かれた街ではない。

 地図アプリの百度は中国語で扱いにくいし、

 中国の携帯番号を持ってないと

 使えないサービスも多い。

 外国人の初心者には優しくない街である。


 深圳って、AI・ロボット・無人化技術が

 発達していて、労働力不足を社会実験で

 克服しているような姿を観たかったが、

 若者のギグワークが溢れている状況で

 そういった場面は見当たらなかった。


 しかし、なぜ深圳は爆速で成長できたのかを

 深堀りすると日本は学ぶものがある。

・地理的に香港に近く、資本・経営ノウハウ

 外国技術が取り込みしやすかった 

・華強北の電子問屋街という

 圧倒的数のサプライヤーが

 短時間・小ロット生産を可能にし、

 イノベーションを支えた

・経済特区として、行政がインフラ整備を

 短期間で強力に推し進めた。

・世界的な先端企業を呼び水に

 中国の若者達にとって、

 深圳は“深圳ドリーム”という憧れの対象となり、

 優秀な若者が全土から集まった。


こういった局所的なホットスポットは

日本の8がけ社会の課題を

技術で解決するのに非常に重要である。


日本では製造業が強い東海地方が

ホットスポットの候補に上がるが、

トヨタ関連産業が好調な状況では

保守的なJTCがまだまだ健在なので

わざわざ破壊的なイノベーションは起こりにくい。



深圳観光はちょっと大変だったが、

至れりつくせりの観光都市より、

攻略しにくい街の方が、

また行きたくなる。


最後はマカオ編

(前回の香港編はこちら