「未来は明るい。」
命に係わる大きな問題を科学で克服し、
現代はより安全な世界になった。
これは「21世紀の啓蒙」で、学んだ発想で、
名著「ファクトフルネス」でも同様な意見だ。
小児の致死率が著しく下がり、
先進国では、多子化の傾向はなくなり、
生を受けたヒトは人類史上、
最も個を大切にされる時代になった。
老年より前の死は遠ざけられ、
事故や疫病という、いわゆる不慮の死は、
前時代的な出来事に思えていたが、
それは錯覚に過ぎない。
コロナによるパンデミックでは、
人類が危機にさらされ、
運が悪ければ死んでしまう危機が訪れた。
また、ロシアによるウクライナ侵攻では、
第二次世界大戦以来となる大規模戦争となり
信用にならない国に囲まれている日本は
薄皮一枚の、平和を享受しているに
過ぎないと再認識した。
つまり、人類全般の未来は明るいが、
世界中の個々人すべてが、
その恩恵にあずかれるとは限らない。
「不慮の死は現代でも身近にあり、
自分の身にも起きうる。」
といった刹那的な考えは
持っておくべきだろう。
では、その考えを持って、
どのように生きるべきか?
それは「いまを楽しむ」に尽きる。
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①やりたいと思ったことは、
計画を立てて、早めに行動する。
②行きたいと思った場所には、
体力と時間があるうちに行っておく。
③会っておきたい人には、
遠慮せずに会っておく。
④抱えている問題については
問題解決の道筋を早めにつける。
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といった「時すでに遅し」と後悔しないように、
行動力をもって、生活することだ。
「いまを楽しむ」は
投げやりな生活を推奨するものではない。
1999年ノストラダムスの地球滅亡説的な
発想の人には以下のように答える。
①「いつ死ぬか分からないから、
健康に気をつかう必要ないじゃん!」
→否!
病気を抱えていると”いまを楽しむ”
ことができなくなる。
②「いつ死ぬか分からないから、
勉強せずに、楽しく暮らせばいいじゃん!」
→否!
学校や勉強は知性[目標達成力]を養う。
計画力→行動力→軌道修正力には
知性が必要だ。
③「いつ死ぬか分からないから、
貯金せずに、楽しく暮らせばいいじゃん!」
→否!
不慮の死は、個人の出来事で、
残された者(家族)の人生は続く。
家族が困らないように、
準備[貯蓄や保険]はしておくべきだ。
「いまを楽しむ」=華美な生活とも違う。
富を有していても、
〇仕事が忙しすぎて、自由がない。
〇先祖伝来の資産や家業を守るのに精いっぱい。
など制約が生じていれば、いまを楽しめない。
自分が思いついたやりたいことを
制限なく実践できる人が幸福だと思う。