2021年5月28日金曜日

FIREの魅力

FIREという思想がアメリカの若者に支持されている。

「Financial Independence ,Retire  Early」の略で、
仕事からの早期完全リタイアを目指す。

たとえば年収300万なら、
25年分(7500万分)を早期に貯めて
4%配当の金融投資をすれば、
元本を減らさずに早期リタイアができる
という考え方だ。

この考え方は、不確定な未来に不安を抱く
すべての人に甘美に聞こえる。

完全リタイヤとならなくても、
配当が自分版ベーシックインカムになれば
将来への不安は軽減され、
転職など選択肢は広がる。

いろいろな本を読むと、
日本は「人材の流動性の少なさ」が
社会問題だナーと感じる。

一般的には、
新卒一括採用→終身雇用がベースで、
仮に、自分が途中から
衰退産業に従事していると感じても、
倒産しない限り、
定年まで1つの会社に所属する。
転職する人はそう多くはない。

一因には、日本の「定年退職」がある。
終身雇用を前提として、
転職などで、自己都合退職すると、
退職金はかなり目減りしてしまう。

なので、
他にやりたい仕事や、転職すべきと感じても
定年まで勤めることが、
ある種正しい選択とされる。
 
悪く言えば、
退職金制度がヒトを縛っている。

自分版ベーシックインカムは
定年束縛から解き放たれる一助になりうる。

ちなみに、
4%の配当の場合、
①3000万だと、120万(税引後100万)→月々8万
②6000万だと、240万(税引後200万)→月々16万。

①は
22歳から50歳までの29年間で、
年間100万円ずつの貯蓄を目指せば、
複利計算であれば50代に差し掛かる前に
達成することができる。
そのまま60代まで働き続ければ、
②も見えてくる。

完全なFIREを目指して、貯蓄だけに執着し、
結婚/友人付き合い/趣味を極端に制限して
20代~40代を過ごすのはもったいない。
(リタイア後に、なにが残るのか、、)

要は、完全FIREではなく、
「自分版ベーシックインカム」のススメ
を言いたかった

☆成功者のイメージ