2025年1月16日木曜日

乗り越えたその先に


 能登地震から1年が過ぎ、

 NHKで2つの特集番組があった。


  NHKスペシャル(2025/1/11放送)

それでも故郷に花は咲く

  →地震から3週間後にカメラが入り、

  50人規模の限界集落”若桑地区”での

  生活再建の足跡を追った。


  再建矢先の奥能登集中豪雨。

  その困難を越えて

  若桑地区で住み続けるヒト

  故郷を離れるヒト

  さまざまな決断を追う。

  1年間追ったドキュメント


  NHKスペシャル(2025/1/12放送)

 「椀(わん)をつなぐ輪島塗

  職人たちの歳月

 →輪島塗の蒔絵師は工房が被災し、

  車庫を寝泊り兼仕事場に して

  椀の仕事を信頼できる職人と

  仕上げていく。

  信頼していた職人仲間の死など

  苦難を重ねつつ、

  やっと完成した椀は

  凛とした美しさを放つ。

  600年を超える歴史を持つ輪島塗

  と職人達の物語だ。

 


    2度の被災というダブルパンチで

 能登の人々の苦労や心労は相当なものだ。


 番組では、苦しい状況の中、

 家族・住民たちが声を掛け合い、

 お互いに励ましあう姿があった。


 ”共助”はココロが折れない防波堤でもある。


    一方、アメリカLAの山林火災🔥

    焼野原のような住宅地の映像

    廃墟の前に立ち尽くす住民達。

 皆、大事なものを家から持ち出す時間もなく

 命からがら避難した様子だ。


   大規模災害はあっという間に

   日常生活を奪ってしまう。


 「気候変動なんて存在しない。」

 と声高にする指導者達は

 頻発する数十年に一度レベルの災害が、

 気候変動と無関係と

 証明できるのだろうか、、

 


 “自助・共助”の次は“公助”である。


 二項対立のような責任押し付け論を

  SNSで展開するより、

  被災を教訓とし、行政・民間・個人

  それぞれのレベルで防災対策を考えることが

  「ノブリス・オブリージュ」

 (高い地位にあるものの義務)である。


 1月17日で阪神大震災から30年

 あの時より、科学や情報化は

 目覚ましい進歩を遂げたが、

 我々人間側は成長したのだろうか