2021年3月11日木曜日

必ず来る巨大地震[経済編]

前回に続き、災害に備える【経済編】
 
南海トラフ地震に備えて、
お金はどうしておくべきか考えてみた。
 
〈現金〉
通信障害で電子決済が使えないことも想定し、
手元に10万程度は用意しておくべきだ。

〈地震保険〉
地震保険は、建替のような手厚い補償ではなく、
被災者の生活安定を目的にしている。

火災保険にセットで契約する保険なので、
まず火災保険に入っていることが前提。
そして地震保険で契約できる保険金額は、
火災保険の保険金額の30~50%の範囲内
と決められている
 
つまり、火災保険の保険金額を、
住宅を建て直せる金額に入っていても
地震保険はその半分しか加入できない。
→地震保険だけでは住宅の建て直しはできない。
 
また、
全損・大半損・小半損・一部損の査定により
保険金支払額には、
時価の100%、60%、30%、5%になる。
補償内容は契約によって、各々違うので、
現状の補償内容の把握し、
+αの修繕費は想定しておいた方が良い。
 
〈金融商品〉
東日本大震災の時は株や金利、円相場など、
どう推移したか調べてみた。

①株価 日経平均
 <2011年>
 3/11(金) 1万0254円(前日比179円安)
 3/14(月)   9620円(前週比633円安)
   4/1(金)         9708円(前日比46円安)
   5/2(月) 1万0004円(前週比154円高)
   12/1(木) 8598円(前週比154円高)
 [考察]
 一部建設関連株などは値上がりしているが
 全般的には軒並み下落している。
 
 南海トラフ地震を被る太平洋側は
 広範囲に製造業が集積しており、
 被害額が約220兆の試算を考えると、
 相当インパクトのある大打撃になりそうだ。

②金価格
 <2011年>
 3/11(金) 3,963円(前日比-40円安)
    3/14(月) 3,941円(前日比-22円安)
      4/1(金) 4,050円(前日比+118円高)
    12/1(木)    4,585円(前日比+152高)
 [考察]
 有事の金と言われるので、
 上昇していると思いきや、
 資産の現金化需要への懸念から、
 直後はむしろ下落している。

③円相場
 <2011年>
 3/11(金) 82.92円
 3/14(月) 82.52円
     4/1 (金) 83.48円
   5/2(月) 82.08円
    12/1(木) 77.64円
 [考察]
 日本経済への先行き懸念から、
 円安になっているのかと思いきや
 日本企業が海外資産を売却して、
 資金を確保する思惑から、
 一時的には円高になっている。

④住宅ローン金利(フラット35。35年)
 <2011年>
   3月  2.54%
   4月  2.63%
   5月  2.63%
 12月  2.21%
 [考察]
 10年モノの国債価格との連動するので、
 あまり変化がなかった。
 ただ220兆の被害額だと、
 復興債の大量発行が想定され。
 需給バランスにより、金利上昇の可能性がある。
 (変動型の住宅ローンの人は要注意だ)

[まとめ]
 東日本大震災から10年。
 最近、特集番組を多く目にする。
 
 復興10年の軌跡は
 南海トラフ地震に備える側にとって
 減災を学ぶチャンスだ。
 
 先人の経験を教訓に、備えをしておきたい。
★奇跡の一本松